fuchi's diary

都内在住のゲイの感じたこと、考えたこと

31歳からのゲイの歩み

31歳になって、ゲイとして生きていく自分を受け入れる決心がついた。

 

僕が、同性を恋愛対象として見ていることは、10歳位から気が付いていた。だけど、いつか女の人を好きになるかもしれないと、男の人が好きになる自分にずっとフタをして過ごしてきた。

 

そのフタは開けられることがないまま、中学・高校と思春期が過ぎ、大学を卒業し、働き始めて何年経っても、結局、異性に恋することはなかった。女の子とおしゃべりしたり、甘いものを食べに行ったりする機会があっても、友人として一緒にいて楽しいと思える女の子がいても、恋愛感情を抱くことはなかった。

 

31年生きてきて数えられる程度だけど、女の子から恋愛的なアプローチ(と思われるもの)があったときには、強い困惑を感じるばかりで、やっぱり自分は男の人だけが好きなのかと痛感した。

 

2018年の夏に、LGBTについて、雑誌『新潮45』に掲載された記事が大きな話題になった。この記事そのものは、嫌な予感しかしないから読んだことがないけど、この記事に関係する文章は読もうと意識しなくても様々なメディアに掲載されていたから、色々と読む中で、性的指向性的嗜好の違いとか、それまで避けていた同性愛に関する基礎知識を今更ながら学んだ。

 

そして、このことだけがきっかけではないけど、平成最後の夏に、自分の性的指向に向き合ってみようかという思いがめばえ始めた。自分を素直に受け止めようとすると、ゲイとしての自分を認めたいという気持ちが起こってきた。

 

ゲイとして生きたいという気持ちが沸いてくると、10代、20代という貴重な時期を、ゲイとしての自分を見ない努力ばかりして、何もしないまま31歳になってしまったことが悔やまれる。だけど、これは後悔してもどうしようもない。

 

ゲイの知り合いもいないし、周囲の誰にカミングアウトしたこともない。ゲイとして生きると決めても、何から始めて良いのかも分からない状態だけど、まずは、ゲイであることを受け入れた自分が日常の中で感じたこと、考えたことを書き残すことから始めたいと思った。

 

何がきっかけでゲイであると見抜かれるか分からないと怯えて、これまで自分のことを他人に話すのは極力避けてきたから、自分の趣味とか、何を楽しいと思うのかについても書きたいし、同性愛について考えたことも書きたい。

 

この記事の最初に、「ゲイとしての自分を受け入れる決心」なんて全てを吹っ切ったようなことを書いたけど、これから先、その決心が揺らぐことは確実にあるだろうから、「一歩踏み出す勇気が沸いた」とでも書いた方が正確なのかもしれない。でも、自分にとっては大きな転機になる予感がする。だから、威勢のいい最初の一歩として、この言葉からブログを始めます。