fuchi's diary

都内在住のゲイの感じたこと、考えたこと

外国人のお兄さんに道を聞かれた

これは1か月以上前の話なのだけど、都営大江戸線築地市場駅パスモにチャージしていたら、外国人の男性に話しかけられた。

「Excuse me, 〇◇×△・・・」

英語で話しかけられたことに驚きながら左を振り向くと、ブロンドのショートヘアーに碧眼の外国人の男性がいた。

僕より背が10センチくらい高かったから、おそらく180センチ位で、何かしらのスポーツをしてそうな体格で、旅行用の大きめのバックパックを背負っているのが様になっていて、何が言いたいかというと結構カッコいいお兄さんだった。

後ろにいた女の人はパートナーっぽくて、閉鎖前の築地市場に観光に来たのかな?と思った。

 

最初の驚きが通り過ぎると、はたと困ってしまった。地下鉄の乗換えか道案内を聞いているのは想像がついたけど、何を言ってるのかほとんど分からない。

僕が困った顔をしたのに気付いたお兄さんは、スマホでグーグルマップを見せてくれた。どうやら、表参道にある建物に行きたくて、どの地下鉄に乗れば表参道駅に行けるかを聞きたいらしい。

 

うーん、どうしよう。大学での語学の授業以来、英語を話したことはなかったし、僕が築地市場駅に来たのはその日が初めてだったから、うまく説明できる自信がなかった。

駅員さんを呼ぼうかと考えながら目線を少し上にあげたら、デカデカと掲示されている乗換え案内図が目に入った。そういえば僕はパスモのチャージをしていたんだった。

案内図を見ながらだったら、なんとか伝えられるかもしれない。僕は意を決して乗換案内の説明にチャレンジした。

 

We are now in Tsukijishijo station. First,ride Oedo line and go to Aoyamaicchoume station,

At Aoyamaicchoume station, exchange Hanzomon line.

You arrive Omotesando station.

 

思い出せる限りで書いてみたけど、恥ずかしい。単語や文法の間違いはあるだろうし、かなりしどろもどろな説明だったけど、確かこんなことを言いながら、乗換え案内図を指さして一生懸命に説明した。青山一丁目駅で乗り換えることは何回か確認したから、たぶん、ちゃんと伝わったと思う。

「〇◇×△・・・Thank you.」

お礼の言葉はほとんど聞き取れなかったけど、お兄さんは笑顔で、パートナーと思われる女性と一緒に改札の向こう側に去って行った。ここで「Have a nice trip.」とでも言えれば良かったんだろうけど、僕は「Bye」を言うのが精いっぱいだった。

 

この出来事は、僕の中で結構インパクトが大きかったらしく、何日も鮮明に記憶に残っていて、この数日後、英語の勉強を始めることにした。

そんな偶然から始まった英語の勉強だけど、始めてみると、数年のうちに仕事の関係でTOEICのスコアが必要になる可能性が出てきたりとか、 

この前読んだ本で知ったイギリスのゲイ雑誌『attitude』のサイトを読んでみたら部分部分で読める箇所があって、英語のゲイ関係の文章をもっと読めるようになりたいなとか、

もともと資格の勉強をするのが趣味みたいになっていたけど、次は何にしようか決めかねていたからちょうど良かったとか、

英語の勉強が1石3鳥位になりそうな感じで、今のところ1か月、細々とだけど続けてます。

 

最近読んだ記事で、もっとこういうものを読みたいなと思った『attitude』の記事はこれ。

attitude.co.uk

プロスポーツ界と同性愛の問題はかなりデリケートな問題だけど、きわめて冷静かつマジメな意見が発信されているところがすごいなぁと感じるとともに、日本のプロスポーツ界でこういう意見表明や議論がされるのはいつの日だろうか…と思うのでした。