fuchi's diary

都内在住のゲイの感じたこと、考えたこと

前に進む勇気をくれたもの

1月末で、ブログを開始してから三ヶ月が経つ。僕はこのブログを始めたとき、こんなことを書いていた。

ゲイの知り合いもいないし、周囲の誰にカミングアウトしたこともない。ゲイとして生きると決めても、何から始めて良いのかも分からない状態だけど、まずは、ゲイであることを受け入れた自分が日常の中で感じたこと、考えたことを書き残すことから始めたいと思った。 

 

それから、僕は、ゲイという側面もゲイじゃない側面も含めて、僕が考えていることを書き始めた。コメントをいただいたり、メールをいただいたり、他のブロガーさんに言及していただいたりして、書き続ける勇気をもらいながら、少しずつ、これまで向き合ってこなかった僕という存在を文章にしていった。

それと同時に、沢山のゲイブログを読んだ。僕が知らないことを沢山知ることができたし、また、僕もこういう風になれたらいいなと、ロールモデルのようにさせてもらっているブログもある。(最初の頃は、あまり深く考えずにはてなスターを連発していたので、驚かせてしまったブロガーさんもいるかも…驚かせてしまっていたらすみません。)

 

ただ、自分のブログを書いて、他の人のブログを読むことを続けていく中で、迷いも生じた。去年の末にはこんなことを書いた。

未だに現実世界でゲイの人と会ったことがない、ということに焦りを感じることもあるのだけど、少しずつ前進しているはずだから、「現実世界でゲイの人と会う」ということについても、「当面の目標」の一つとして、焦りすぎず、いつか実現できたらなと思う。

 

「焦りを感じることもある」なんて澄まして書いているけれど、この頃の僕は、内心ものすごく焦りを感じていた。その原因は、クリスマスの3連休を特に予定もなく過ごしたことにあると考えている。

それまでは、ブログを書いて、それを読んでくれる人がいるだけで幸せに感じていたのに、何も起こらない自分一人だけの3連休を過ごして、本当にこのままで良いのかなと、急に焦りを感じ始めた。そんな自分をどうにかしたくて、昨年末は来年の「目標」とか「目的」についての文章を続けて書いた。そのうちの一つとして、こんなことを書いた。

僕から発信していかないとゲイの人との交流は始まらない、という意味では目標を立てて自分で頑張るべき面もあるけど、最終的には、相手の方が僕に関わりを持ちたいと思っていなければ成立しない。相手の感情に関わることは僕にはどうしようもないので、これは僕にとって「当面の目標」ということにしようと思う。

 

年が明けて1月になって、僕は自分から発信することを実行した。そうしたら、本当にいろんなことが起こった。この1月に起きたことは、僕の人生にとってすごく重要な出来事になるだろうと思っていて、今はまだ文章にすることができない。それに、整理がついて文章にできたとしても、ブログには詳しいことは書かないと思う。大事なのは、その出来事によって僕は背中を押してもらえて、ゲイの世界を歩いていくための勇気をもらったということだ。

 

今振り返ると、10月末のあの時期にブログを始めたこと、11月から12月にかけて、文章を一つ一つ、その時の自分が書ける精一杯のものを書き続けたこと。多くのゲイブロガーの文章を読んだこと。そして、それまでにもらった勇気を携えて、自分からの発信を試したこと。これらが全て結びついて、僕はとうとう一歩を踏み出せた。

去年の夏に、ゲイであることを受け入れてから考えると約半年。このブログを始めてからだと3ヶ月。何から始めて良いか分からなかった僕だけど、何にチャレンジするかをやっと決めることができた。何をするのかという具体的な話は、ある程度時間が経ってから、然るべき時に書きたいと思います。

賽は投げられたので、もう後戻りはできない。それなのに、不思議と怖さは感じない。緊張は感じるけど、それは新しい世界を広げていくときには誰もが持つ類のもので、身体が動けなくなるようなものじゃない。僕は、ある程度の緊張感というのはプラスにとらえているので、いいコンディションなんだと思う。

 

少し残念なのは、このチャレンジをすることによってブログのために使える時間が減ってしまうので、これまでの更新頻度を維持することは難しそう、ということだ。これまでは週に2〜3回の更新を目指していたのだけど、これからは週1回を目安にしたいと考えている。

もしかしたら週1回の更新も難しいかもしれないけど、それでも、ブログを書くことは続けていきたい。僕がゲイとしてどう行動すべきかを見つけるという、ブログを始めた当初、僕が考えていた文章を書く目的は変わるけれど、新たな目的のために、文章を書き続けたいと思っています。 

 

fuchi00.hateblo.jp

 

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