fuchi's diary

都内在住のゲイの感じたこと、考えたこと

年齢を重ねた先にあるもの

最近、年齢を重ねていった将来の自分のこと、10年くらい先の自分のことについて、考えることが多い。

去年までの僕は、自分が年を取るということをあまり考えていなかった。

1年後、2年後くらいの未来は想像できるけど、今とそんなに違わなさそうだから、考える意味を見いだせなかった。

逆に、もっと将来の、10年後やそれから先の自分のことは、全く想像ができなかった。10年後の僕がどんな仕事をしているのか、どういう人たちと一緒にいるのか、イメージの端緒をつかむことすらできなかった。

その原因としては、自分がゲイであることをほぼ確実と分かっていながら、受け入れられなかったことが大きいと思う。

 

ゲイであることを受け入れて、このブログを始めてから数ヶ月経って、最近少しずつだけど、将来の、10年くらい先の自分について、こうなったらいいなと思うことが増えてきた。一番考えることが多いのは、お互いに敬意を持って接したり、支え合えるような人たちと、長期的な人間関係を築いていけたらいいなということだ。

 

もし、僕のパートナーとなってくれる人と出会うことができたら、できる限りその人を支えてあげたい。僕は、得意なことと不得意なことがはっきりしてる方だから、僕の得意分野でサポートできることもあるだろうし、僕の苦手なところや短所について気付いてフォローしてくれると、嬉しいなと思う。喧嘩をしても、きちんと話し合えるような関係を少しずつ、つくっていけたらいいなと思う。

パートナーだけじゃなくて、同じセクシャリティをもった友人とも、長期的な友人関係を築いていきたい。 僕はもともと地元の友達も職場での友達もそんなに多い方じゃないので、大勢でなくてもいいけど、気の合う友達と長く関係を保っていけたらいいなと思う。

 

ものすごく理想的というか、今の時点では夢みたいなことを書いているけど、これを実現するためには、僕自身の日々の過ごし方において、精進していくべきことが色々とあるように思う。

この夢のような人間関係を築いていきたいと思うようになってから、何をどう精進するのか、人間関係以外の、仕事、健康、趣味や家事といったことについても、将来のために僕が何を考えて、どう行動していけばいいのかを考えやすくなった。

僕がこうありたいと思う人間関係は、自分以外の人と共に生きていくことなのだから、それを実現するためには、仕事への取り組み方やどういうキャリアを歩んでいくかを考える必要があるし、健康に気をつけてきちんと維持していかないといけないし、趣味や家事についても工夫したりバランスをとった方が良いのかな、とあれこれ考えている。

一方で、自分一人の頭で考えすぎても無理が生じるだろうから、あれこれ考えたことを自分一人で抱え込まずに伝えることも大切なのかなとも思ってる。

 

とりとめもなく書いたけど、これは今の僕が考えていることだから、数ヶ月後、数週間後、下手したら数日後には違うことを考えているかもしれない。でも、自分の将来を考えることは、続けていきたいし、続けていると思う。

こんな風に、どうやって30代を過ごして40代に繋げていこうかと考え始めたことは、僕にとって地殻変動に近い出来事のように感じている。

 

それと、年齢を重ねるということについても、実感が湧いてきた。

20代の頃は仕事ばかりしていたこともあって、就職して数年経った頃から、年をとる感覚がかなり失われていた。だから、30歳を過ぎてもまだ26、27歳くらいの気持ちでいたのだけれど、止まっていた人生の針が動き始めたような、そんな感覚を持っている。

年をとるというと、「老い」というマイナスなイメージを連想することが多かったのが、今は、年齢を重ねることで「成熟」していけたらと考えるようになった。この変化を、僕はとても前向きにとらえてます。