fuchi's diary

都内在住のゲイの感じたこと、考えたこと

目標と目的の違い

細々と続けている英語の勉強について、来月、久しぶりにTOEICを受験することにした。どれくらい久しぶりかというと、大学生の時に就職活動用に受験して以来のはず。 

試験日も近づいてきたので公式問題集を解いているのだけど、学生時代に比べて問題文の内容が頭に入ってきやすいように感じる。

これは、僕の英語力が上がったというよりは、(英語力はむしろ大学生の時より下がっている気がする…)ビジネスシーンで話される内容、例えば「見積り」とか「苦情への対応」とか、そういう場面を僕も一通り経験したことが要因だろう。

 

最後にTOEICを受けた時は、たしかスコアが600点位だったので、1月の試験ではまず今の実力を確かめて、来年中に900点を取ることを、ひとまずの目標にしようと思ってます。

TOEICで高い点数が取れても実際に英語でコミュニケーションができるかは別物、という話はよく聞くし、それはわかった上で、仕事の関係でTOEICのスコアを申告する場面があるので、まずはTOEICを目標とすることにしました。

900点を目標にすれば、700〜800点くらいは実現できるかなぁと思ってます。

 

そんなことを書いていたら、「目標」と「目的」の違いが気になってきた。

まずはデジタル大辞泉で単語を調べてみると、 

もく‐ひょう〔‐ヘウ〕【目標】
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を目標にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の目標になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「目標を達成する」「月産五千台を目標とする」「目標額」

 もく‐てき【目的】

1 実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。「当初の目的を達成する」「目的にかなう」「旅行の目的」
倫理学で、理性ないし意志が、行為に先だって行為を規定し、方向づけるもの。

もっと違う意味を指すのかなと思っていたら、想像してたより定義が似ていて、違いを読み取りにくいけど、「目標」は実在する目印になるものだったり、達成を目指す数字だったり、具体的なものを指していて、「目的」の方は「行動のねらい」のような、「目標」を達成したその先にあって、より抽象的に表現されている、その人が望むもの、といったところかな。

「目標」に「期限を切る」という言葉を使っても、「目的」には「期限を切る」という言葉が馴染まないように感じられるところにも、この2つの単語の違いが表れているかもしれない。

 

英語の勉強についていうと、TOEICのスコアを「目標」とすることは決めたけど、僕が英語を勉強する「目的」は、まだはっきりとは掴めていない。英語を通じて世界の広さを知ることができたらと思ってるし、英語を使って海外の人とコミュニケーションを取れたら楽しそう、とも思ってるし、日本語とは別の言語を学ぶことで日本語をより深く考えられるようになるんじゃないか、とも思ってる。ゲイとして生きるうえでの「知恵」のようなものも得やすくなるんじゃないか、という期待もある。

 

ただ、僕の中で「これが間違いなく僕の目的だ」といえるようなものは、まだ固まっていない。「目的」は「目標」と違って、自分で認識するのが難しいように思う。「人生の目的」まで行くと考えるだけでも大変だけど、英語というジャンルだけに絞っても、僕の「目的」が何なのかはハッキリとは見えない。

ただ、ぼやけてはいるけど、僕の中に、英語を通じて実現したい何らかの「目的」があることだけは見えている。「目標」を目指して日々行動をしていると徐々に見えてくるもの、それが「目的」なのかもしれない。

 

今年もあと1週間ばかり。来年の英語の目標は決まったけど、ゲイとしての側面での来年の目標はどうしようかなと考えている。あまり大それたものは難しくても、前向きなものにしたいなと思ってます。